ポエム
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元旦の反省
元旦早々
やらかしてしまった

それは
祖母を夜遅くまで
一人にしてしまったことだ

墓参り
初詣
母方の実家への挨拶と

父母兄と一緒に行い
色々と忙しい一日だった

予定が立て込んでいたため
と言ったら言い訳だが
祖母に「今日は遅くなる」の一言も言わずに
出てしまった

祖母にとっては
放っておかれた気分を
味あわせてしまったことだろう

夜6時頃に電話して
遅くなる旨と詫びの言葉を伝えても
時すでに遅く

「帰ってこなくていい」と怒鳴って
祖母は電話を切った

案の定家の鍵は閉められ
祖母はぼんやりとして
ただ座って待っていた

この人は
ずっと専業主婦でやってきて
家族をひたすら待ってきた人だ

今では
家事もできず
出歩くこともろくにできなくなり
待つことしかできない

その悔しさと心細さを
常に胸に抱き
じっと耐えている

家族の一人でも
帰りが遅ければ
「まだ帰ってこないのか」と呟いて怒る

その呟きと怒り
そこに隠れた寂しさの
言葉を一つ一つ聞き

うんうんと頷きながら
何も言わずに
話を聞いてあげる

そうすると
自然と祖母は落ち着いてきて
表情も柔らかくなっていった

言い訳の言葉も
謝罪の言葉も聞きたくなかっただろうし
私は口下手だから

上手くたしなめようとか
相手を納得させようとかは思わなかった

側に寄り添って
相手の言葉を聞くことに徹すること


何も言わない優しさというものも
あると思う


20/01/03 00:08更新 / アキ


■作者メッセージ
元旦早々にやらかしました。
反省しています。
以前の詩に綴りましたが、とある事情から祖母が苦手です。
しかし、家族として最低限の関りは持ちたいと思っています。

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