ポエム
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夢零し
ーつ言葉を吐くたびに
あなたが遠ざかっていくなら
始めから言葉なんて捨てたい
弱いままの僕だ
言葉を捨てるなら
始めからありもしない
自分すら捨ててしまう
観念的だ、抽象的だ、
その域にすらいないのに
見えるものを煙に巻いて
美化した世界は綺麗で
それを嫌悪して
そうやって見た世界すら綺麗で
自分の汚れをどうこういう前に
自分が何かも分からないんだ
空を見て夜にいたい
海を見て朝にいたい
昼は眩しすぎるから小さな部屋の中で
夕方は願いすぎるから目を閉じて
一人ぼっちで歌いたい
知る人がいない場所で
誰かを望む歌を
人間を愛す歌を
全てを嫌う歌を
全てを許す歌を
しずかに
しずかに歌いたいと
そう望めるようになりたかっただけなんだ
人間だ、って、笑って泣きたかっただけなんだ
19/04/03 17:07更新 / 辻葉冷弧

■作者メッセージ
絵空事を描きたい

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