ポエム
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静かな独り暮らし
自立したい
独り暮らしがしたい
家族がうるさい

私は今の生活が嫌いだった

独りになりたい
この願いは気まぐれな神様が来たかのように
唐突に叶った

私は独り暮らしをする
心が踊る

朝はうるさい母が起こしてくるし、朝食もかなり多い

昼は弟妹がギャーギャー騒いでいるし、床にはいつもおもちゃが散らばる

夜は父が毎晩怒鳴るし、いつも家中が酒臭くなる


振り返ってみればあの時間はうるさすぎた

静かだ

ここは静かだ

趣味に没頭でき好きなときに好きなことができる
家族というルールに縛られず自由気ままに生きていける

朝、うるさい母の声は聞こえない
テーブルの上には何もない
私が作った朝食は妙に物足りなかった

昼、弟妹のうるさい奇声は聞こえない
床には何も散らばっていない
私は部屋を大股で歩いてしまっていた

夜、父の怒鳴り声は聞こえない
家中、特に何も臭わない
私は無意識に窓を開けようとしていた

日々の生活が体に染み付いていた
すべての行動に対して違和感を覚えた

私の耳は何かを欲しがっている

気持ちが悪い


何も聞こえない

何も音がしない

うるさくない

静かだ

ここは静かだ

ここは


静かすぎる


16/09/14 17:27更新 / 下降気流

■作者メッセージ
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