ポエム
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青空
泣き出しそうな空だった。

死にたくなるような、そんな青色。

休みの日の午後4時、たまに自分の部屋の窓から空を見上げることがあった。

毎年5、6回あるこの無意味な行為。

空は決まって晴れていた。

そのたびに私は思うのだ。


昔の私は今を必死に生きていた。

毎年変わりゆくこの景色。


初めてこの行為をしたときは窓から公園が見えた。

母と遊んだ空き地が見えた。

だが今は家ばかりだ。


その事実に安心している自分もいた。

この景色はもう、今後変わらないのだと。

これ以上にノスタルジーな気分に浸ることはないのだと。


だがそれは本当ではなかった。

無くなったものほど切ない事はないのだ。

ここ5年ぐらい変わることのない窓の景色。

永遠と変わらない空の色。


あの空き地を思い出して死にたくなった。
20/01/25 16:21更新 / 紫陽花

談話室


■作者メッセージ
初投稿です。
自分なりに楽しみます。

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